民明土書房大全
ここでは作中で引用した民明土書房の書籍を
五十音順に紹介していきます

赤:MAID!  緑:新都高校デュエル部〜三闘神伝説〜



『嵐を呼ぶ拳法家たち〜切れるナイフと煽る本〜』 第二十四話:コミュニケーション・ブレイクダンスより
鎮凰渦応刺宴(しずおかおーしーえぬ)
中国拳法史上最悪の暗殺拳として恐れられた公森寺拳法における唯一の奥義である
公森寺の門を叩く者は顔と名前を奪われ その中で頂点に立った者のみが 創始者である荒 内府の名とともにこの奥義を継承することを許される
その極意は超人的な鍛錬によって得られる手首の力を利用した嵐の如き連続攻撃にあり 公森寺拳法はこの奥義によって不敗を誇っていた

しかし漢代末期 霊峰奔諏嶺(ほんすれい)にて行われた福満寺との戦いにおいて 福満寺奥義 電破雀火(でんぱじゃっかー)の前に敗れたとされる
破れた内府は時の皇帝の命により阿久麒院(あくきいん)に幽閉されていたが脱走 その後の消息は明らかになっておらず 中国拳法史における最大のミステリーと言われている
(第八章「パワー・ボール・ラン」より抜粋)


『暗駄亜愚羅雲怒(アンダーグラウンド)決闘大全』 第二十三話:アダバナより
Dインパクター
とある玩具メーカーから発売された非ライセンス商品
デュエルディスクと連動しライフダメージを衝撃に変え 臨場感溢れるデュエルが楽しめる…という代物だったが
簡単な改造で安全装置が外せてしまうという構造上の欠陥により製造中止 メーカーは倒産に追い込まれた
しかし未だに地下デュエル界では使用され続けているという

その原点は中国明代に 砕場流の拳士であった亮 海坐(りょう かいざ)が考案した 組手の際に装着し身体に負荷を与える特殊な器具である併竜怒円(へいりゅうどえん)にあるとされ
この装置を用い行われるデュエルをヘルデュエルと呼ぶのはこれに由来する
(第四章「闇に消えた周辺機器」より抜粋)


『ウ・ウ・ウルフのマーク』 第十話:STEEL MAID RUNより
狼影拳
中国拳法史において伝説とされている拳仙寺にて編み出された奥義であり
己の氣にどう猛な狼のイメージを与え全てを打ち砕く弾丸となす技である

余談ではあるが この奥義を得意とした宇 芦楓(う・るうふう)という拳士がおり
その名が英語で狼を意味するWOLFの語源になったという事が近年の研究により明らかにされている
(第三章「ウルフ ハリケーン」より抜粋)


『ご奉仕し過ぎは命に関わるぞ』 第五話:闘うメイドより
メイ道
かつてメイドビッグバンの時代 ご主人様と呼ばれた者達は皆総じて非力だった
そんな中メイド達が鍛錬によってご主人様を守る術を身に付けたのは必然と言えよう
個性豊かなメイド達によって多種多様な戦闘術が発達し それらはメイ道と呼ばれ受け継がれた
(第一章「序文」より抜粋)


『ゴホウシのための101の方法』 第十五話:Row Row Fight the Master!より
メイ闘(メイドバトル)
メイドビッグバン以来 メイド達は己の技を…メイ道を磨き続けてきた
メイ道とはメイドの歩む道であり 二つの道が対立する時そこに争いは避けられない
そんな時彼女たちは中世の騎士のように互いのプライドを賭け決闘するのである

しかし本来メイドの力はその主人のために行使されるべきであり メイド同士が徒に争う事はメイ道の理念に反する
そのため神聖メイド協会はメイド同士の私闘を禁じ そのかわり厳格なルールの下行われるメイ闘が生み出されたのだ
(第四章「限界バトル」より抜粋)


『それはどうかなと言えるデュエル民俗学』 第二十話:ロボットハニーより
決闘盤(デュエルディスク)
決闘者にとって決闘盤はただの道具ではない
それは己の魂たるデッキを収める器であり 決闘者はデッキと同じように己の決闘盤を磨き 鍛え上げデュエルに臨んだのである
「決闘者の実力を測るには決闘盤を見よ」という格言からもそれは垣間見えよう

また「他人の褌で相撲を取る」という諺がかつては「他人のディスクでデュエルをする」であったというのは
年配の読者の方ならご存知であろう
(第三章「生活の中のデュエル」より抜粋)


『TCGの基礎知識 2010年版』 第二十一話:パーフェクトスター・パーミッションスタイルより
コンマイ語
新たなカードをリリースする事でゲームのルールを拡張していくTCGの世界において カードテキストの長文化・複雑化は避けては通れぬ問題であるが
数あるTCGの中でもそれが特に顕著なのが コナミが製作・販売を行う遊☆戯☆王オフィシャルカードゲームである
各種効果の記述が定型化されていない事や 効果の説明を省略し一つの単語にまとめる 俗に言うキーワード能力が採用されていない事もそれに拍車をかけている

余談ではあるが 中国奏代の武将である張 成沖(ちょう せいちゅう)は数多くの兵法や陣形を編み出した名将としてよく知られているが
彼は誤字・脱字の多さでも有名であり 現在決闘者が分かりにくいカードテキストを揶揄して「コンマイ語」と呼ぶのは
彼の著した兵法書である「坤埋書」(こんまいしょ)に由来するという説がまことしやかに流れている
(第五章「それがコンマイクオリティ」より抜粋)


『Mind Seeker』 第十二話:メイドロボが倒せない(前編)より
綴令撥唇(ていれいはっしん)
聖徳太子が編み出したとされるこの秘技は 特殊な発声法と舌や唇を巧みに使う事によって 己の声に指向性を持たせ
遠く離れた場所から 特定の人物のみに声を届ける事が出来るのである
戦国時代に活躍した忍者達が 正確で迅速な行動を取るためには この技の存在が不可欠だったのである

なおこの綴令撥唇の存在がシルクロードを通じて欧州へ渡り テレパシーの語源とされたというのがもはや定説となっている
(第七章「言語は波動の定着である」より抜粋)


『マジックバカ一代〜奇術師の二乗〜』 第二十七話:姉、ちゃんとしようよっ!より
卓上決闘(クロースアップ)
ソリッドビジョンの立体映像による臨場感溢れるデュエルが一般的となった現代において
デュエルディスクを使わずカードだけで行われる昔ながらのデュエルをこう呼び区別する

マジックの形態のひとつであるクロースアップ・マジックがその語源であり
マジシャンから転向したスイス人デュエリストマルコ・ヘビーストームが使い始めたことから広まった
(第三章「地獄の奇術師(ヘルズマジシャン)と人は呼ぶ」より抜粋)


『丸分かり!デュエリスト大全』 第二十八話:姉、ちゃんとしようよっ!2より NEW
レクス・カクトゥス
若くして亡くなった悲劇の天才デュエリスト
「黄金王の手」(マイダス・タッチ)の異名を持ち
「彼の使う強欲な壺には『デッキから好きなカードを二枚手札に加える』と書いてある」
と称されるドロー力で一世を風靡
デュエルモンスターズのプロリーグ発足に尽力した「最初の十三人」の一人
(第五章「熱き決闘者たち」より抜粋)


『メイドさん史C(しぃし〜)』 第八話:それがメイドクオリティより

(第五章「神聖メイド協会の成立とその歩み」より抜粋)


『めんそーれ!神秘の国琉球王国』 第二十四話:コミュニケーション・ブレイクダンスより
裏散手(うらさんでぃ)
琉球王族に代々伝えられていた御殿手(うどぅんでぃ)という武術の存在は今や広く知られているが
その陰に隠れて発展した裏の御殿手とでも言うべき武術がこの裏散手である
それは御殿手の技術にもある武器術を更に発展 特化させたものであり
刀剣や棍といった武具から路傍の石 食器 装飾品などの多岐に渡る まさにルールや常識を破壊するような掟破りの術であった
近年盛り場の喧嘩で格闘技のプロが素人の刃物に遅れを取るといった事件が多発しているが
彼らがただの素人ではなく 裏散手を会得した武術家であるという事は言うまでもないだろう
(第四章「琉球の漢たち〜海人の闘いの歴史〜」より抜粋)




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